Negishi Takuhei

根岸卓平の演奏日程と、その後記

【おしらせ】

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≪新作情報≫
根岸卓平 "2016.11.11(CDR/500円)"
1st e.p."とき"の発売記念イベントでの演奏の様子を収録しています
気合の入った演奏でしたので、ゼヒ聴いてほしいです
ライブに来るキッカケになれば嬉しいです

通販ページ⇒https://uncowakige.thebase.in/

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【後記】2017.11.08(水) 「二つの窓」於 梅田 ハードレイン

≪出演≫
矢野汕骨
三好真
ドーラ
根岸卓平

移住まえ最後の演奏でした。

あまり気負わず、いつも通りの演奏ができればいいなと思いパフォーマンスをしました。前に共演した浜谷隼輔さんと話したときに、右指が弦にふれる場所や、その強弱で、当然だけど音は「変化する」という話をしていて、意識しながら披露したのだけど、どうだったのだろう。

顔の表情を含めての、「頭」を使った表現。さらにそれも含めた、ひろい意味での「身体」を使って歌っている、ということに触れた感想が多くて、とてもうれしかった。音楽は精神であり、それを伝える媒介としての身体。この1年、とくに意識して取り組んでいたので良かった(あとMCが快調だったので、とてもご機嫌でした)

共演の方々もよかった。氷をやぶらないよう歩く、そんな姿に似ているドーラさんから始まり、二番手の三好真弘さんは、都会ではない場所を都会的な感性で切り取っていた。声や恰好もよかった。三好さんの歌に出てくる土地に行くと、「うた」にさらに同期できるんだろうか。とても素晴らしかった。三番手はじぶんで、四番手は矢野仙骨さん。普段の矢野さんの様子とは違って、歌の中ではちょっと"クサい男"を演じているようで、かっこよかった(私はそういうひとが好きだ)。うしろに大阪湾が見えたような気がした。俳優だった。

お見送りもかねて、たくさんのひとが見に来てくれた。ブッキングのライブで、キャッシュバックからのギャランティを貰ったのは初めてだった(こんなにカタカナを使ったのも初めて)。ずっと見てくれてるひと、職場のひと、よくごはんに行くひと、呑みに連れてってくれるひと、じぶんもそのひとの音楽のことが好きなひと、来れないけれど連絡をくださったひと。みんなそこにいた。とてもよかった。

ハードレインには20歳そこそこの、演奏をしたてのころから出ていた。ギターを持って、半年とかのころで、ひととの距離感も今よりよくわかっていないころだったし、じぶんのことでアタマがいっぱいな時期だった。だからハードレインのスタッフさんの顔を見るだけでも、ちょっと恥ずかしい。もう8年も前のはなし。でもその頃から、メンツは変わっていない。しいて言うなら、SiMoNさんが増えた、くらいだろうか。

じぶんはほとんどライブ演奏をしていない時期もあったし、数年ほど、演奏する側としても観る側としても、ライブハウスから遠ざかっていた。だけど"Gossip Folks"を出して、もっと人前に立ちたいな、と思っていた時に、SiMoNさんから「YouTubeみました」「ハードレインに出ませんか」というメールを頂いて、それからまた、出るようになった。

SiMoNさんはblgtzのひとで・・・というはなしは、この記事にゆずるとして、そんなこんなで戻ってきても加納さんもノンちゃんもPAさんも、もちろんSiMoNさんも、とても温かく出迎えてくれた。

東京にいきます、といったとき、加納さんは「もっと早くてもよかったかもね」と言ってくれて、よくわからないけれど、すごく嬉しかった。ライブハウスに戻ってきてからのじぶんの動きを見ててくれてたんやろな、と思った。ノンちゃんとは、この日はノンちゃんが今ハマっている南京玉すだれとか森田さんのはなしをしていて、あんなこともあったねぇ、なんて話しつつ、最後のほうで、でもまたかえってきてええからな、と言ってくれて、そうだよなぁと思った。森田さんのトリビュートのときに見た、モノマネもそうなのだけど、回りをよく見ているひとなんだよな。

そろそろ帰ろうかなと思っていたときに、PAさんに呼び止められて、あなたはどうして東京にいくの。それはやっぱり、音楽のためなの、と訊かれた。

率直に、音楽のためです、でも音楽だけでなく、物書きとか詩とか、そういうことを中心にした生活を送りたいと思ったので、それなら東京がいいと思いました、と答えた。すると、あなたは絶対売れないよ、と彼女は言った。

そういうことじゃないねんけどな、と思っていると、続けて、あなたは売れない、だけど「それで苦しんではならない」といった、

PAをしていると仕事に集中したいから、なるたけ音楽の内容とか、耳には入らないようにしている。だけど、あなたの「うた」は、そうして律していても、ふとしたタイミングで急に言葉が、声とギターと一緒になって、飛び込んでくる。塊となって、投げ込まれてくる。そうすると、なんでこの言葉なんだろう、と私は思う。なんでいま、この言葉が、やってきたのだろう。すると頭から、離れなくなる。それらは、不可解なものが多い。私なりに推測をするしかないのだけど、推測すればいつも、フィクションだとしたら、どうしてこんなことを歌いたいんだろうと思うし、ノンフィクションだとしたら、何があったらこんな歌を作るんだろうと、思う。私そのものが、揺らいでしまう、

それはあなたの歌の「怖ろしさ」だと思う。戻ってきてからのほうが、それは強い。表現力が上がったとか、そういうこともあるのだろうけれど。

最初のころはどうしても、フェミニンな見た目もあって、エログロの要素もあったしで、なんとも思っていなかった。そういう音楽は、それっぽいファンとかがそれなりにいて、だから最初観たときは、まぁそういう音楽人生なんだろな、くらいに思っていた。先のことまで、読める音楽だった。だけど、あなたはエログロを振り切って帰ってきた。わたしは絶対「いま」のほうがかっこいいと思う、

だけど「ひっかかり易い」部分を自ら捨てたわけでしょう。それにあなたは、正解がわかっているのに、すぐ「ずらす」。そこに、落そうとしない。音楽の内容しかり、「さざなみ」のエッセイしかり。誤魔化すのも、はぐらかすのも、上手い。

その上手さが、「すごい」のだけど、それがわかるひとは少ない。だからといって、じぶんを悔いたり悲しんだり自暴自棄になるのは、お門違いだ。それがしんどいことなのはわかっているけれど。それでも、歌い続けてほしいし、そうするしかない。

そんなこと、わたしが言わなくても、あなたみたいな「うた」を歌っているひとのほうが長く演奏を続けるし、続ける分、たくさんの味方をつける。年を重ねることで豊かな「うた」を歌うことも知っている、

だからあなたは、歌い続けるしかない。

どんなふうに応えたかは、覚えていない。雨上がりの風が、すこし気持ちよかった。

本当にありがとうございました。

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写真はモツさんが撮ってくれたUncoWakigeRecords Tee。Mが4枚、Lが2枚あります。引っ越し代金に充てたいので、買ってよ。

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1.鳳 2.架空 3.骨と燈 4.実を吸うて 5.千年 6.一億の夜

2017.10.25(水) "森田雅章の災厄" 於 梅田 ハードレイン

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≪出演≫
ゴンゴンズ奥村 寺田遼一 浜谷俊輔 安田支度 加納良英 みのようへい ルイ・リロイ カニコーセン 郷土みやげ 根岸卓平

森田雅章トラディシオンカントリーバンドセット:
森田雅章 中川裕太 矢田伊織 多門伸 iidie kazoo

森田さんのあたらしいカセットの発表を記念した、トリビュートライブでした。それぞれが森田さんのうたを披露して、森田さんはまたそれぞれのうたを返す、といったスタイルでした。

さいしょお話をいただいたときに、森田さんのうたはたくさんあるから、どれがええんかなとボンヤリと考えていた。「動物病院の前」「カレーの歌」といった名曲然としたうたはほかのひとが歌ったほうが映えるだろうし。

森田さんに訊ねてみたら「キャンディガール」をうたってみてよ、とのことだった。「キャンディガール」は森田雅章トラディシオンカントリーバンド幸福の王子」に収録されているうたで、うたへの思いは、まえにブログで書いていて、たぶんそれを覚えててくれてはったんかな。そうなると確かにじぶんも歌い甲斐があるし、じぶんの解釈もある程度行き進んでいるからやり易いやろうし、ええかもと思いました。

「きみはガットギターのよさがわかっていない」とまえに言われたことがあって(森田さんじゃないです)、その意味について、ここ数か月ずっと考えていた。その人が言うには、スラップベースみたいな弾き方が多すぎる、ということだった。つまり、音に勢いがあって硬い。そのときは「じぶんがしたいのはそういうことだからいいんじゃないの」と思ったのですが、時がたてば確かに、真理はどうであれ、「ガットギターのよさ」からすこし遠いことではあるよな、と思った。

なるたけギター本来の倍音とかやわらかさとかを支柱にした演奏がしたいなぁ、それに森田さんのほうの「キャンディガール」は牧歌的なバンドサウンドだけど、じぶんにとってこのうたは「フォーク」だから。独語でありたいと思う。

「難解ドアをたたく」というフレーズが出てくるのですが、「難解ドア」がなになのかわからなかった。歌詞の対訳に出てきそうなフレーズだなぁと思った、Difficult Doorと、韻もいいし。ともあれ、耳だけで聞くと「何回ドアをたたく?」にも聞こえるし、そういう風にも聞こえるように歌えたらなぁと思った。難解だから、何回もドアをたたくのだし。

森田さんは「千年」を披露してくれた。森田さんはまさに「独語」だった。焚火の前でひとり、言葉を重ねているようだった。しみじみと、でなく訥々と。それはギターの音にも出ていて、わたしのギターを使って演奏されてたのだけど、あぁ、こんなギターらしい音がこのギターから出るんだ。技術とか知識とか、趣味とか、そういうのもあるのだろうけれど、「森田さん」という「うた」だった。

のんちゃんの森田さんのマネがすごくよかった、コピーとカバーでいうと、あれは確かに「カバー」だった。クレイジーケンバンドも「完璧にぜんぶ再現する」というカバーをやっていた。ルイさんは間奏でうたの世界を表してて、やっぱりすごかった。

ゴンゴンズの奥村さんと森田さんがふたりして特撮の主題歌を歌っている姿、よかったな。前日に東京にいってて、夜行バスの運転手のおじさんたちがきゃっきゃ鬼ごっこしてるのを見ていたのですが、男のひとはいつまでたっても、少年なんだなぁ。

みのさんがすごかった。みのさんは、年々「ワルい男」になっててかっこいい。肩の力が抜けた、というより、じぶんの言葉をつかめているのだと思う。バンドのCDもすごくよかった。森田さんもカバーした「春」はほんとにすごい歌だと思う、「あの花をみていると/気がふれるだろう」というフレーズから最後の「見ていてやろう/しおれていくまで」という図太さ。うたのなかにその見ているだけで気がふれそうな「花」と「君」を思う心が共存しているのも、すごい。

みのさんのけだるそうな、半笑いなのに睨みをきかしたような声に、倉橋由美子の本に出てきた、「目は座ってるけど、口は笑ってる。それが鬼の顔」という節を思い出した。ルーズなタイム感があるのに、どこかタイトで「ちぐはぐ」なリズム隊もあいまって、「みのようへいと明明後日」というバンド名がすごくしっくり来た。

さいご森田さんが、中川さん矢田さん多門さんを従えて「カレーの歌」を披露した。結局森田さんが一番かっこよかった。森田さんはいろいろな種類の音楽を作ってきたけれど、そういうひとがオーソドックスなことをすると、そのひとの持つすごみがよくわかる。弾き語りもバンドも、そう。

はなしが前後するけれど「大学へ行けなかった君へ(当日はみのさんがフィードバックノイズをぶちかまして披露した)」は、90年代を生きたひとの「フォーク」だなと思う。じぶんにとってはカニさんもそう。それをしているひとはなかなか少ない。みんな、歌うことをやめてしまったから。

かえりにカニさんとすこし歩いて、いろいろはなせてよかった。むかしカニさんのまえでタバコを吸うのが恥ずかしかったことを思い出した。

さいごにみんなで写真でもとればよかったなぁ、と思いながら帰る。

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             写真は安田さん。森田さんに見られているわたし。

2017.10.05(木) Peter Joseph Head Japan Tour(神戸編) 於 元町 space eauuu

【出演】
Peter Joseph Head(Australia)
mukuchi
根岸卓平

ご来場ありがとうございました。

東京移住まえラストの神戸での演奏だったのですが、いつも通り演奏できました。じぶんのうたは「季節」をキッカケにできてるなぁ、と思っているのですが、あまりそれが聴いてくださってる方々に伝わってないように思っていて、つまりひとからすると、じぶんのうたには季節感がない。と、さいきん気づきまして、弦の抑えかたとか指のありか、発声のひとつをとっても、「季節」を感じてもらえたらなぁと思い演奏しました。秋、だったかしら。

「煌悼」のアレンジを大幅に変えまして、まえよりだいぶシンプルになったんじゃないかな。看取るようなうただと、思い始めています。

mukuchiさんは名前の印象から、気難しいひとだったらどうしようと思っていたのですが、気さくな方でよかった。キッチュなポップスだった。都都逸みたいなリズム、というか音像がかわいらしかった。ピーターさんはカタコトの日本語でうたっていた。私は、帰国子女もふくめて、別の言語にも堪能な方が、日本語を選んだときの「違和感」みたいなのが好きで、それは言葉遣いとか表現の着想とかがそうなのだけど、だからピーターさんのうたは好きだった。毎日ちがう色のシャツをきるけれど、金曜は大好きな赤いろを着るのさ、といううたに「情熱の赤」というタイトルをつけるのは、突飛でもコミカルでもない、「真摯」な表現だなと思う。

いろんな方が観に来てくださって、うれしかった。餞別のことばを選んで、はなしてくれた。イベントのあと、仕事おわりの汎芽舎のマキヤマさんが来て、ビールをおごってくれた。

さいごだから、というわけでなく、いいイベントだったし、何より、じぶんはいい演奏をしたから、もっとたくさんのひとに、観に来てほしかったな。毎度のようにそんなことを思って、もう8年になる。

演奏はじめて2年くらいして、やめようかな、と思っていたときにカニさんがいろんなところに連れ出してくれて、そこから数えると6年で、やめる気どころか、あまつさえ東京に行ってでも続けようとしているじぶんがいる。月が高い。

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≪曲目≫
1.煌悼 2.実を吸うて 3.架空 4.骨と燈 5.千年 6.一億の夜

2017.09.27(水) "voice or voice" 於 北浜 雲州堂

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【出演】
浜谷俊輔
松本英二郎
森田雅章
多門伸
詰沢脇市
根岸卓平

ご来場ありがとうございました。

無伴奏の日。ということで、まっさきに思い付いたのが鬼束ちひろ「Brighten Us」でした。原曲もアカペラで、加えて英詞なので、鬼束さんのイメージを裏切って面白いかなと思い、披露しました。リハのときめちゃくちゃピッチをはずしてものすごく恥ずかしかったのですが、本番ではまぁまぁ。鬼束さんっぽい手つきもしてたんやけど、あんま気づいてもらえてへんかったんかな。

続いて自作の詩「蜜柑」を詠みました。現代詩手帖に載ったものですが、もともとは歌だった、だけどメロディが邪魔だなと思い、のこった詞だけを見つめて、「これは『うた』でなく『詩』なんだ」と気づいた、という話をしました。間がうまくとれたな、と自負してます。

さいごはエロビデオ漫談をしました。題して「DMM.comのレビュー欄にいる詩人たちを紹介」というコーナーで、その名の通りです。癖のある、ねちっこいレビューをしてるレビュアーたちを詩人と呼び、その詩的表現を紹介していきました。お客さんも出演者も年上のひとらばっかやのに、頑張ったなぁとじぶんでも思います。女のひとのほうが歓んではってる印象やって嬉しかったな。言い終わるのと同時に15分に設定したタイマーがピピピッと鳴ったのもよかった。練習した甲斐があった。

カニさんがまえにブログで「くだらないことをやってたのにみんなやめてった」ということを言ってはった。じぶんも、たとえば架空のラジオ番組にしろ、ウンゲロ演劇にしろ、すこししんどいなぁと思っていた。突き詰めると自己満足やので、当然メリットみたいなのがないというか、むなしさみたいなのがすごく、あまつさえ「うたのイメージと違うからやめれば」みたいなことを言われたりもして、ようわからんなと思った。それぞれが混同するのもイヤなので、名義を変えたりして棲み分けて披露してるのに、そういわれると、「ぜんぶ捨てる」という手段をとるしかなかった。

だからこそ、カニさんのその言葉がずっと残っていた。じぶんのこのエロビデオ漫談も、ほんま、誰のためにもならへん、くだらないことやのに、やっぱり一生懸命、鏡のまえにたって練習してるじぶんがおったりして、じぶんでもよくわからなくなるんですけど、そんなじぶんは結構すきです。

最後に「蛍の光」を無伴奏で合唱しようというとき、急にものすごく、それはニガテなことやなと気づいてしまって、隅で手を叩くことしかできなかった。森田さんに歌うように案内されたけど、すごくこう、みんなでうたう、というのが、あー、ニガテなんやなと思った。それは森田さんやイベントが悪いとか、そういうことでは絶対なくて、急にそういう「みんなと一体化するじぶん」を受け入れられなくなる瞬間みたいな感じで、隅で半笑いするしかなくて、あ、このシーン、カニさんのブログで見たなと思った。くしくも雲州堂でしたね。

カニさんが活動したてのころ、カニコーセン軍団って呼んでもろたりして、嬉しかった。いまはみんな音楽やめてしまったけど、ぼくは東京にいってしまうし、でも「じぶんはカニコーセン軍団なんやな」と、なんとなく思った。

イベントのあと、森田さん、詰沢さんと奥さん、お客さんで来てたみのさん、みんなで安い居酒屋で飲んではなしたのも、たのしかった。森田さんと二人のりしたのも、このタイミングでできてよかった。天神橋筋の商店街ってのも、よかったな。

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2017.09.08(金) "a golden pond" 於 神保町 視聴室

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【出演】
清岡秀哉
MARK
根岸卓平

ご来場ありかとうございました。

今回は清岡さんと演奏会をしよう、というはなしから始まり、ツーマンはまえもしたから、スリーマンとかいいかも、というはなしになり、わたしがMARKさんのファンということを覚えててくださってて、つなげてもらって、実現しました。

"a golden pond"というイベント名は直訳すると「黄金の沼」です。これは私が考えました。

3人ともじぶんにしかできない音楽を追及している。追及や没頭は、沼にハマっているようなものだ。その姿は異形であり、だからこそ、心をかき乱す。存在そのものが沼のよう。魅力的で、蠱惑的な、黄金の沼。そして沼は、やわらかい。そのやわらかさに、あなたは足を抜け出せないでいるけれど、そんなあなたも、だれかにとっての「黄金の沼」なのだろう。

清岡さんは以前よりもさらに音の色気が増していた。それはきっと男の色気であって、その色気に包まれるのは、さみしくて、気持ちいい。markさんのライブを観るのは初めてだった。ずっと音源ばかり聴いていたけれど、ライブの迫力は、生きていることの謳歌、だからこそだった。わたし幸せ、ということだけでなく、悲しみや妬みも存分に含まれてる音楽なのだけど、それこそ生命の賛歌だ。ピアノでうたった数曲がほんとによかった、うつくしかった。「つよくてあたたかいストレンジ」、あんなにいい歌だったんだなぁ。

自分はというと、ゆっくり船をこぎだして、うまく潮流にのれていないような感じだった。力んで演奏しすぎてしまった。どんな状況でも、左右されずに演奏するというのが、今後の課題。清岡さんと、じぶん用の機材とか、そういうのが必要な時期なのかもしれないね、というはなしをした、

地元の友だちが観に来てくれて、うれしかった。みんなが普段聴いているものとは全然違うだろうし、それどころか音楽を聴く習慣もなかったりするのだろう、それでも、じぶんが演奏をしていることの原点は、こんなん創ってんけど、どう思う?と子供のころに一方的に押し付けた落書きとか、物語りだったり、ぐるぐるカーテンして、こんなことあってんけど、と話したことだったりで、その延長線上にあることだから、観に来てくれるとやっぱりうれしい。ずっと押し付けてばっかの人生だなぁ、

≪曲目≫
1.鳳 2.実を吸うて 3.架空 4.骨と燈 5.煌悼 6.千年 7.一億の夜

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