Negishi Takuhei

根岸卓平の演奏日程と、その後記

【後期】2018.05.13(日)「亀有三人会」於 亀有 KID BOX

【出演】
アニュウリズム
宮永遼平
根岸卓平

アニュウさんと宮永さんとの、3人会でした。

当日は「火の輪くぐり」という私の歌を宮永さんにエレキで手伝っていただくという算段で、亀有へ。宮永さんと合流。スタジオが空いておらず、カラオケにいくも、軒並み満員であり、困っていたところ、とあるカラオケ店についた途端、つんく♂さんの声が有線から聞こえ、「ここやな」と2人で顔を合わせる。

実際、空いており、ここでもつんく♂さんからの恩恵を授かったような気持ちになる。ほんと感謝しかない。人生のあらゆる局面だけでなく、ときにわたしたちを導いてくれるつんく♂さん。せっかくやし、ということで宮永さんが「オシャレ!」を、わたしは「色っぽい じれったい」を歌う。

www.youtube.com

わたしは合奏が初挑戦で、正直前週に行った初回の練習は、生きている心地がしなくて、でもなんとか追い付けるような気持ちに当日はなっている。宮永さんの、ギャインビュギィン、といった、アヴァンギャルドな音がかっこいい。

「火の輪くぐり」という歌は、さきの11月の、七色ラブレターズさんの、「人前で披露したことがない曲を披露しよう」と銘打たれたイベントで、初めて披露した。その際、ひとりでするのがすごく不安になった曲だったので、これまでのセットリストから外していた。誰かのギターがあればいいなと思っていたときに、今回の共演のはなしがあったので、宮永さんにお願いしました。

七色さんのイベントは、引っ越しが祟り、後期を書けなかったけれど、すごく大きな日で、共演のみなさん、なにより七色さんとダイナシーさんご夫婦の温かさと、キッチュな愛らしさを、わたしはビザールなギターケースの、どこかに詰めて、東京に持ってきたということを余談として、ここに追記する。

歌ったり弾き語ったりしていると、アッと言う間に二時間が経つ。宮永さんがのど飴を落として、店を出て、雨が降っていて、よくわからないけれど、亀有やなと思った。アニュウさんはもう、会場にいた。

リハーサルのあと、3人で、銀だこでたこ焼きを食べる。アニュウさんのことを日能研のリュックが似合うひとやなとかねがね思っていたけれど、当日塾のはなしを自らし始めてくれたので、よかった。

本番はアニュウさんから演奏がスタートして、気づいたことがあって、というのがギターをキッドボックスさんから借りてたからというのもあるのかもやけど、アニュウさんのギターは時々、「吃る」瞬間があって、それはUKトラッドの「吃りかた」やなと思った。早さも固さも、わたしの好きなそれだった。

「私の心」はほんまにすごく、共演するたびに披露してくださるから、うれしい。

www.youtube.com

宮永さんは新曲がすごく、どうしてこんな、と思う。「夜を結んで/捨てる」って、書けない。捨てるんか…。すこし考える。まえの夏の宅録のデモに入ってた2曲も、よかった。擬音と硬質な言葉と、流麗なギターの関係に憧れる。

soundcloud.com

最後がわたしで、もっといろんなところで演奏したいなぁと思った。やっぱり人前に立つのは、うれしい。

最後の最後で、「火の輪くぐり」を宮永さんと合奏した。緊張したけれど、失敗も山ほどあったけれど、楽しかった。

演奏が終わり、キッドボックスさんを後にしても、まだ飲める時間やなというはなしになり、白木屋にいく。せっかくやし、もっと3人で何かできたらいいな、という話になる。それが何なのかはわからないけれど、ひとりでいることに、もう飽きてしまっている。

ハイボールを買って、飲んで帰る。

f:id:uncowakigerecords:20180516103625j:plain