Negishi Takuhei

根岸卓平の演奏日程と、その後記

2017.10.05(木) Peter Joseph Head Japan Tour(神戸編) 於 元町 space eauuu

【出演】
Peter Joseph Head(Australia)
mukuchi
根岸卓平

ご来場ありがとうございました。

東京移住まえラストの神戸での演奏だったのですが、いつも通り演奏できました。じぶんのうたは「季節」をキッカケにできてるなぁ、と思っているのですが、あまりそれが聴いてくださってる方々に伝わってないように思っていて、つまりひとからすると、じぶんのうたには季節感がない。と、さいきん気づきまして、弦の抑えかたとか指のありか、発声のひとつをとっても、「季節」を感じてもらえたらなぁと思い演奏しました。秋、だったかしら。

「煌悼」のアレンジを大幅に変えまして、まえよりだいぶシンプルになったんじゃないかな。看取るようなうただと、思い始めています。

mukuchiさんは名前の印象から、気難しいひとだったらどうしようと思っていたのですが、気さくな方でよかった。キッチュなポップスだった。都都逸みたいなリズム、というか音像がかわいらしかった。ピーターさんはカタコトの日本語でうたっていた。私は、帰国子女もふくめて、別の言語にも堪能な方が、日本語を選んだときの「違和感」みたいなのが好きで、それは言葉遣いとか表現の着想とかがそうなのだけど、だからピーターさんのうたは好きだった。毎日ちがう色のシャツをきるけれど、金曜は大好きな赤いろを着るのさ、といううたに「情熱の赤」というタイトルをつけるのは、突飛でもコミカルでもない、「真摯」な表現だなと思う。

いろんな方が観に来てくださって、うれしかった。餞別のことばを選んで、はなしてくれた。イベントのあと、仕事おわりの汎芽舎のマキヤマさんが来て、ビールをおごってくれた。

さいごだから、というわけでなく、いいイベントだったし、何より、じぶんはいい演奏をしたから、もっとたくさんのひとに、観に来てほしかったな。毎度のようにそんなことを思って、もう8年になる。

演奏はじめて2年くらいして、やめようかな、と思っていたときにカニさんがいろんなところに連れ出してくれて、そこから数えると6年で、やめる気どころか、あまつさえ東京に行ってでも続けようとしているじぶんがいる。月が高い。

f:id:uncowakigerecords:20171011100637j:plainf:id:uncowakigerecords:20171011100655j:plain

≪曲目≫
1.煌悼 2.実を吸うて 3.架空 4.骨と燈 5.千年 6.一億の夜