Negishi Takuhei

根岸卓平の演奏日程と、その後記

2017.05.27(土)「hangesha bar」於 元町 汎芽舎

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【出演】
Jap Kasai
Moloder
根岸卓平

DJ Makiyama

ご来場ありがとうございました。はじめての方、いつもの方、おひさしぶりの方、いろいろな方々が、土曜の夜、しかも遅い時間に集まってくださって、ありがたかったです。

「煌悼」を初めて披露しました。初披露、というのは、当たり前ですが、披露するまでは自分しかその曲のことを知らないわけですから、これって聴いてるひと、どう思うのかなぁ、なんて、ソワソワするのですが、加えて、今回は、自分なりにあたらしいことに挑戦していて、それがきちんと達成できるのかが気がかりでした。

あたらしいこと、というのは、例えば、わたしには珍しくストロークをしたり、メロディっぽい?のを弾くというようなことで、不慣れなのも手伝って、練習の段階ではうまく実現できず。リハーサルのとき、やっとこさ「あぁ、こういうことか」とわかったという感じでした。じっくり詰めていきたい。

「千年」。ずっと歌っている曲なのですが、発声のアレンジを変えました。ウーとかアーとかをより、いまの自分っぽく。この発声は結構、自分の武器だと思う。

MolderさんもJap Kasaiさんもエレクトロニックな音楽をされるかたで、ヘンないい方ですが、うれしかった。自分はどうも、「うた」然としたイベントよりも、機械をつかったものや即興とか、そういったものに囲まれた演奏のほうが、しっくりくるし、実際にたのしい。そういったタイプの音楽が好きだから、というのもあるけれど。

Molderさんは映像的な音楽をされていて、Molderさんと一緒に山をのぼっているような感じもあり(山登りが趣味だそう)、アトラクションのようだった。Jap Kasaiさんはいびつなダンスミュージックのよう。独特、でなくて、カタカナで「ユニーク」だった。お二方とも気さくで、はなしていても楽しかったし、またご一緒したいな。

Jap Kasaiさんは電車の都合で参加できなかったけれど、お客さんで来られてたbonnounomukuroさんと、槇山さん、Molderさんの四人で打ち上げで、中華料理を食べた。くだらないことや、仕事や家族のこと(この2つは、音楽をするひとにとって、かなり重要なファクターだと思う)も話した。ひとりで活動していると、自分の内側ばかり見てしまいがちだけど、ひとりで100日いるよりも、ふたり以上で、数時間はなしただけでクリアになることは山ほどあるように思う。

帰りしな、bonnouさんのクルマで送ってもらった。土曜のふかい夜の、人の去ったあとの、しずかな町。しずかな時間。音はかたくて、やわらかい。はなしては、とぎれ。慕うひとたち。10年前の自分に、いつか、こういう時間がお前にも来るよと教えたくなった。

≪曲目≫
1.鳳 2.実を吸うて 3.架空 4.骨と燈 5.煌悼 6.千年 7.一億の夜 En.千年

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